貴重な古材を生かした
明るく開放的な空間

　背の高い門型フレームのフォルム。黒のガルバリウムに軒裏の無垢材がチラリと見えるモダンなN邸には、大きな特徴が3つある。まず1つ目は、「枠の内再利用住宅」であることだ。LDKに入ると、枠の内の豪壮なたたずまい、そして3m50㎝の天井高から生まれる開放感に圧倒される。古民家再生住宅とは違い、新築のフレームとして「枠の内」を再利用する為、建具の高さを現在一般的な2ｍに変更するなど、より現代の生活にマッチする建物とする事ができる。また、無垢フローリングとうまく調和し、温かみも感じられる。このフローリングや建具などには、N邸を手がけた「中田工務店」の姉妹会社「ユニバーサルジャパン」の輸入建材が使われているのも特徴だ。
　2つ目の特徴は、線路脇の変形敷地が有効活用されていること。建物をL型にすることで、I型になったLDKには三方向の窓から光と風がたっぷり入り込む。また、大開口サッシからはテラスに出られ、晴れた日には家族でのんびり過ごせる。建物と線路に囲まれたプライベート空間であることも魅力だ。
　変形敷地の弱点を長所に変える設計力、古材を再生する技術力が、N邸だけの心地よさを創出している。

来たる低燃費時代に備え
最新エネルギーを搭載

　3つ目の特徴は、太陽光・蓄電池を搭載していること。今、同社が最も推奨している「Nスマート」の考え方を踏襲した住まいであるため、非常災害時も安心だ。Nスマートとは、太陽光・蓄電池によって昼も夜も太陽の力で暮らす住まいのことをいう。時代の先端をゆく最新設備を搭載しながらも、貴重な古材を大切にしているというギャップもN邸の魅力だ。
　同社がエネルギーに力を注いでいるのは、快適性や経済面などを含めた家族の暮らしをバックアップするため、そして次代が求める低燃費の住まいを実現するためだ。太陽光や蓄電池、自然の光や風を生かしたパッシブ設計など、あらゆる面から低燃費な生活が考え抜かれている。Nさんご家族の明るい未来が見えるかのようだ。