ゆったりとした
開放感のある平屋建て

　黒のシンプルモダンなフォルム。このO邸は、県外出身のOさんが「富山の地に足をつけて暮らしたい」と土地探しから始めた住まいだ。いずれは地元で暮らす母親と一緒に住むことを想定して、平屋建てを選んだ。
　O邸は、生活に必要な部屋数だけに絞りながらも、一つひとつの空間にゆったりとした広さがあることが特徴だ。なかでも特徴的なのが開放的なLDK。3mもの天井高があり、北側に設けられた大きな窓からは光や風が入り込む。畳敷きの和室との一体感もあり、心身ともにゆったり寛げそうな空間だ。その窓からは、近くの田畑から遠方の市街地まで望め、眺めもいい。
　周囲の豊かな自然に包まれたO邸は、自然素材がふんだんに使われていることも特徴だ。LDKの床と天井には無垢材が、壁には漆喰が使われている。調湿作用だけでなく、消臭作用も持つ漆喰は、玄関や和室の壁にも採用されているため、愛犬と一緒に住んでいるとは思えないほど犬特有の匂いがしない。また、玄関ホールからLDK、脱衣室兼クロークを回遊できる動線も便利。自然素材の温もりと澄んだ空気の中で、毎日を心地よく暮らせる住まいだ。

評判以上の仕事ぶりが
いつまでも笑顔を守る

　LDKは南向きが最適と思われているが、北側からは四季を通して適度に明るく温かい光が入る良さがある。また、その大きな窓には断熱性能の高い真空トリプルガラスが採用されているため、冬は家全体が暖かい。実際に光熱費も安く済んだという。
　新築にあたって周囲の人たちに工務店をリサーチしたOさんは、最も評判の良かった「山下ホーム」に依頼した。同社の職人と協力業者からなる「職心会」は、家づくりにおける各分野の技術力に定評があるが、実際の丁寧な仕事ぶりは前評判以上だったという。
「窓を開けて風を感じながら、ご飯を食べている時が幸せ」と微笑むOさん。人工乾燥させた紀州産ヒノキやスギの芯持材だけを構造材として用いた高強度・高耐久の構造体が、その笑顔を支えていく。